目次
- 1 ダーツのプロって何してるの?ライセンス取得から年収まで徹底解説!
- 2 ダーツのプロとは
- 3 ダーツのプロライセンス
- 4 ライセンス取得費用まとめ
- 5 ダーツの大会賞金
- 6 ダーツプロの年収
- 7 いま日本で一番稼いでいるプロの年収
- 8 ダーツプロの選手生命
- 9 まとめ
- 9.0.0.1 ハローズはどんなダーツメーカー?所属選手や口コミも紹介
- 9.0.0.2 トリニダードはどんなダーツメーカー?所属選手や口コミも紹介
- 9.0.0.3 フェニックスはここから始まった!歴史や設置店舗数など紹介
- 9.0.0.4 ダーツライブはここから始まった!歴史や売り上げ、資産についても紹介
- 9.0.0.5 ダーツのリリースポイントについて、コツや練習方法を初心者向けに解説
- 9.0.0.6 ダーツの始め方、セットアップ・テイクバックを解説!【初心者必見】
- 9.0.0.7 ダーツシャフトのおすすめは?種類や使い方も徹底解説
- 9.0.0.8 ダーツチップおすすめは?種類や規格・使い方からおすすめまで徹底解説
- 9.0.0.9 ダーツライブカードとは?使い方の基礎から応用まで
- 9.0.0.10 ダーツライブアプリとは?使い方や登録方法、有料・無料会員にできる事まで解説
ダーツのプロって何してるの?ライセンス取得から年収まで徹底解説!
本記事は、ダーツのプロに特化しています。
こんな方におすすめ
- ダーツのプロについて詳しく知りたい
- ダーツのプロになりたい
- ダーツのプロの収入が知りたい
ダーツのプロとは
ダーツのプロになるには、プロライセンスを取得する必要があります。
日本にプロライセンスを発行する団体は2種類あり、どちらかでライセンスを取得することでその団体所属のプロダーツ選手になることが可能です。
JAPAN
JAPANは、一般財団法人J.D.Uが主催するプロトーナメントです。
ダーツライブが協賛していることでも有名ですね。
所属するプロには女子世界一の鈴木未来選手や男子世界一をとった村松治樹選手らがいます。
パーフェクト
パーフェクトは2007年に設立された日本最大規模のダーツプロ団体です。
所属する選手には、浅田斉吾選手や山田勇樹選手らがいます。
ダーツのプロライセンス
それぞれの団体のプロライセンスについて解説します。
JAPAN
JAPANのプロライセンスについて見ていきましょう。
プロ試験(実技)
JAPANのプロ試験は、実技試験がパーフェクトより難しいことで有名です。
男子の場合の実技試験の内容はこちらです。
SHOOT OUT | 5,500点以上 |
701(セパレートブル・マスターアウト) | 7ラウンド以内に上がる(2回) |
クリケットカウントアップ | スタッツ5.1以上(2回) |
SHOOT OUTとは、0点から始めるカウントアップ形式のゲームです。
SHOOT OUTのルール
- 同じナンバーは1回しか点数が入らない
- ポイントはヒット数×ナンバーで計算(5ヒット目にT20→5×20×3=300点)
- すべてのナンバーにヒットしたらブルのみ復活
全ナンバーを埋めてもシングルだけでは5,500点には足りないため、その難しさは相当の物です。
701は持ち点701点から始めて、持ち点をぴったり0にするゲームです。
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単純計算で1ラウンド100点が必要なうえに、セパレートブルなのでトリプルを狙う必要があります。
クリケットカウントアップは、クリケットナンバー(15~20・ブル)のみで行うカウントアップです。
スタッツ5.1以上を出すには全ラウンド5マーク以上が必要なため、非常に難しいことがわかりますね。
スタッツについては以下の記事の中で解説しているので、よくわからない方は参考にしてみてください。
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なお、女子の場合は実技試験は以下のようになっています。
SHOOT OUT | 4,500点以上 |
501(ファットブル) | 6ラウンド以内に上がる(2回) |
クリケットカウントアップ | スタッツ3.5以上(2回) |
筆記試験
JAPANの筆記試験は、SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN プロ規程という、JAPANプロとしてのルールを問われます。
内容としては、パーフェクトの筆記試験よりも簡単と言われています。
プロになる費用
JAPANのプロになるために必要な費用をまとめました。
実技試験受験費用 | 400円~ |
筆記試験受験費用(会場使用料) | 3,000円 |
登録料 | 30,000円 |
選手会費 | 700円 |
実技試験の費用については、実技試験の際に行うゲームのプレイ料金が計上されています。
1ゲームの料金がSHOOT OUTとクリケットカウントアップが各100円、701が200円です。
そのため、各項目を1回でクリアできれば400円で実技試験が突破できます。
JAPANの実技試験は時間・回数共に無制限のため、必要な料金は人によって異なります。
パーフェクト
続いて、パーフェクトのプロライセンスについて見ていきましょう。
実技試験
JAPANと比較すると簡単とされるパーフェクトの実技試験の男子の場合の内容がこちらです。
501(セパレートブル・ダブルアウト) | 8ラウンド以内に上がる(1回) |
基本的にはS20にひたすら入れ続けていくという内容になります。
JAPANの実技試験よりも比較的難易度は低いことがわかりますね。
なお、パーフェクトの実技試験は1度の受験で5回までという回数制限があります。
女子の場合の試験内容はこちらです。
701(ファットブル・マスターアウト) | 10ラウンド以内に上がる(1回) |
筆記試験
パーフェクトの筆記試験は、ダーツの基礎知識に関するテストに加えて作文があります。
そのため、JAPANよりも難易度が高いと言われています。
プロになる費用
パーフェクトのプロになるために必要な費用についてまとめました。
実技試験受験料 | 5,000円 |
筆記試験受験料 | 5,000円 |
登録料(年間費)※登録料はどちらか一方 | 30,000円 |
登録料(登録費)※登録料はどちらか一方 | 10,000円 |
パーフェクトのプロは、登録料が2種類に分かれておりどちらか一方を選択します。
まず、年間費30,000円を選択した場合は、パーフェクトの全大会に出場できる権利が得られます。
一方、登録費10,000円を選択した場合は、パーフェクトの大会のうち4試合を上限に参加できる権利が得られます。
そのため、プロとして大会にどんどん参加したいのか、いくつか選んで参加したいのかによってどちらにするかを決めるといいでしょう。
ライセンス取得費用まとめ
実技試験受験費用 | 400円~ |
筆記試験受験費用 | 3,000円 |
登録料 | 30,000円 |
選手会費 | 700円 |
合計費用 | 34,100円~ |
実技試験受験料 | 5,000円 |
筆記試験受験料 | 5,000円 |
登録料(年間費)※全大会に出場 | 30,000円 |
登録料(登録費)※4試合を上限に参加 | 10,000円 |
合計 | 20,000円 or 40,000円 |
ダーツの大会賞金
ダーツの大会に参加した際に獲得できる賞金について見ていきましょう。
JAPAN
JAPANは2シーズンに分けて行われており、年間20試合弱が開催されています。
賞金には各トーナメントの賞金である「出演料」と年間ランキングに応じてもらえる「契約金」があります。
まず、男女ともに参加できるJAPANの出演料がこちらです。
優勝 | 120万円 |
準優勝 | 60万円 |
3位タイ | 30万円 |
5位タイ | 15万円 |
9位タイ | 10万円 |
17位タイ | 1万5千円 |
女性のみ出場できるJAPAN LADIESの出演料はこちらです。
優勝 | 50万円 |
準優勝 | 20万円 |
3位タイ | 8万円 |
5位タイ | 3万円 |
9位タイ | 1万5千円 |
続いて、男女ともに参加できるJAPANの契約金がこちらです。
1位 | 300万円 |
2位 | 250万円 |
3位 | 200万円 |
4位 | 150万円 |
5~8位 | 100万円 |
9位 | 90万円 |
10位 | 80万円 |
11位 | 70万円 |
12位 | 60万円 |
13~16位 | 50万円 |
17~24位 | 15万円 |
25~32位 | 10万円 |
33~48位 | 5万円 |
49~100位 | 3万円
(翌年のライセンス更新料免除) |
女子のみが参加できるJAPAN LADIESの契約金はこちらです。
1位 | 150万円 |
2位 | 100万円 |
3位 | 50万円 |
4位 | 40万円 |
5位 | 30万円 |
6位 | 20万円 |
7位 | 15万円 |
8位 | 10万円 |
9~16位 | 5万円 |
17~64位 | 3万円
(翌年のライセンス更新料免除) |
パーフェクト
パーフェクトは大会の規模によってG1とG2のランクに分けられており、年間20試合ほど開催されます。
賞金はG1・G2の男女で異なります。
また、大会ごとの賞金・年間総合ランキングに応じた賞金に加えて、パーフェクト賞という賞金制度があります。
パーフェクト賞は、男子の場合は9ダーツ、女子の場合はブルパーフェクトを達成した際に贈呈されます。
G1男子の大会賞金はこちらです。
優勝 | 120万円 |
準優勝 | 48万円 |
3位タイ | 20万円 |
5位タイ | 8万円 |
9位タイ | 4万円 |
17位タイ | 2万円 |
33位タイ | 1万円 |
G2男子の大会賞金はこちらです。
優勝 | 100万円 |
準優勝 | 40万円 |
3位タイ | 16万円 |
5位タイ | 7万円 |
9位タイ | 3万円 |
17位タイ | 1万5千円 |
33位タイ | 1万円 |
G1女子の大会賞金はこちらです。
優勝 | 60万円 |
準優勝 | 24万円 |
3位タイ | 10万円 |
5位タイ | 4万円 |
9位タイ | 2万円 |
G2女子の大会賞金がこちらです。
優勝 | 50万円 |
準優勝 | 20万円 |
3位タイ | 8万円 |
5位タイ | 3万5千円 |
9位タイ | 1万5千円 |
男子の年間総合ランキングの賞金がこちらです。
1位 | 500万円 |
2位 | 250万円 |
3位 | 150万円 |
4位 | 100万円 |
5~8位 | 60万円 |
9~12位 | 40万円 |
13~16位 | 25万円 |
17~24位 | 20万円 |
25~32位 | 15万円 |
33~40位 | 10万円 |
女子の年間総合ランキングの賞金がこちらです。
1位 | 200万円 |
2位 | 100万円 |
3位 | 60万円 |
4位 | 40万円 |
5~8位 | 25万円 |
9~12位 | 15万円 |
13~20位 | 10万円 |
パーフェクト賞の賞金がこちらです。
男子決勝ラウンド | 30万円 |
男子予選ラウンド | 10万円 |
女子決勝ラウンド | 10万円 |
女子予選ラウンド | 5万円 |
THE WORLD
ダーツライブ社が協賛している、アジア中心の世界トーナメントが「THE WORLD」です。
年間7回ほど開催される「THE WORLD」と、年間ランキング上位者が出場できる「THE WORLD GRAND FINAL」があります。
賞金額の日本円表記は、記事執筆時点でのレートで換算しています。
THE WORLDの賞金がこちらです。
優勝 | US$12,000(1,312,500円) |
準優勝 | US$5,000(546,875円) |
BEST4 | US$2,000(218,750円) |
BEST8 | US$1,000(109,375円) |
BEST16 | US$400(43,750円) |
BEST32 | US$200(21,875円) |
THE WORLD GRAND FINALの賞金はこちらです。
優勝 | US$50,000(5,468,750円) |
準優勝 | US$20,000(2,187,500円) |
BEST4 | US$10,000(1,093,750円) |
BEST8 | US$4,000(437,500円) |
BEST16 | US$2,000(218,750円) |
なお、THE WORLDではSHOOT OUTで最高得点を出した選手に「SHOOT OUT賞」として賞金US$300(32,812.5円)が設定されています。
ダーツプロの年収
ダーツプロの年収についてですが、まず大前提としてトッププロでなければダーツプロとしての収入だけで生活することは難しいとされています。
ダーツプロの収入源は、大きく分けて以下の3つです。
ダーツプロの収入源
- 大会賞金
- スポンサー料
- イベント・レッスン収入
上記に挙げた通り、大会の賞金は優勝すれば大きいものの高額賞金を得られる人数は限られています。
そんな中で、ダーツメーカーやダーツショップなどをはじめとしたスポンサーとの契約によって得られる契約料が収入の柱の1つになる訳です。
また、地方のダーツイベントやダーツ教室・個人のダーツレッスンなどを行って出演料・レッスン料を得るというのも収入源となっています。
これに加えて、ダーツバーを経営しているプロもいれば、ダーツショップなどで働いているプロも多くいるなど、ダーツプロとしての収入だけでは生活していないプロが多いのが現状です。
そんなダーツプロの年収の平均は、稼げている人で300万円ほどだとされています。
いま日本で一番稼いでいるプロの年収
ダーツプロは稼げないの?と思ったかもしれませんね。
しかし、やはりプロスポーツ選手なので、トッププレイヤーの収入を見ると、非常に夢があります。
そんなトッププレイヤーの年収を見てみましょう。
2019年パーフェクト年間ランキング1位 浅田斉吾プロ
2019年にパーフェクトでトップとなった浅田斉吾プロの獲得賞金額は、1.699万円です。
この数字はトーナメント・年間総合ランキング・パーフェクト賞の賞金の合計額なので、あくまで年収の一部となっています。
浅田 斉吾 使用ダーツ
2019年JAPAN年間ランキング1位 大城正樹プロ
2019年にJAPANで年間ランキング1位を取った大城正樹プロの獲得賞金額は、1,499万5千円です。
この金額も、あくまで賞金合計金額なので、実際の年収の一部になります。
大城 正樹 使用ダーツ
ダーツプロの選手生命
ダーツは、ほかのスポーツと比べて非常に選手生命が長いのが特徴です。
趣味で続けるのであれば生涯現役で貫くことも可能ですし、プロとしても非常に長く活躍することが可能です。
例えば、世界で活躍したトッププロのフィル・テイラーは引退年齢が57歳ですし、現役の世界トップレベルであるポール・リムは1954年生まれの67歳になっても一線で活躍しています。
まとめ
ダーツのプロは、トップレベルになればまさに好きなことで生活できる魅力的な職業です。
プロとして生計を立てるまではいかなくとも、プロライセンスを取得してみたいなと思っている方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください!