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ダーツのプロって何してるの?ライセンス取得から年収まで徹底解説!

目次

ダーツのプロって何してるの?ライセンス取得から年収まで徹底解説!

本記事は、ダーツのプロに特化しています。

こんな方におすすめ

  • ダーツのプロについて詳しく知りたい
  • ダーツのプロになりたい
  • ダーツのプロの収入が知りたい

 

ダーツのプロとは

 

ダーツのプロになるには、プロライセンスを取得する必要があります。

日本にプロライセンスを発行する団体は2種類あり、どちらかでライセンスを取得することでその団体所属のプロダーツ選手になることが可能です。

 

JAPAN

JAPAN

JAPANは、一般財団法人J.D.Uが主催するプロトーナメントです。

 

ダーツライブが協賛していることでも有名ですね。

 

所属するプロには女子世界一の鈴木未来選手や男子世界一をとった村松治樹選手らがいます。

 

 

パーフェクト

PERFECT

 

パーフェクトは2007年に設立された日本最大規模のダーツプロ団体です。

所属する選手には、浅田斉吾選手や山田勇樹選手らがいます。

 

 

ダーツのプロライセンス

 

それぞれの団体のプロライセンスについて解説します。

 

JAPAN

JAPAN

 

JAPANのプロライセンスについて見ていきましょう。

 

プロ試験(実技)

JAPANのプロ試験は、実技試験がパーフェクトより難しいことで有名です。

 

男子の場合の実技試験の内容はこちらです。

SHOOT OUT 5,500点以上
701(セパレートブル・マスターアウト) 7ラウンド以内に上がる(2回)
クリケットカウントアップ スタッツ5.1以上(2回)

 

SHOOT OUTとは、0点から始めるカウントアップ形式のゲームです。

SHOOT OUTのルール

  • 同じナンバーは1回しか点数が入らない
  • ポイントはヒット数×ナンバーで計算(5ヒット目にT20→5×20×3=300点)
  • すべてのナンバーにヒットしたらブルのみ復活

 

全ナンバーを埋めてもシングルだけでは5,500点には足りないため、その難しさは相当の物です。

 

701は持ち点701点から始めて、持ち点をぴったり0にするゲームです。

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単純計算で1ラウンド100点が必要なうえに、セパレートブルなのでトリプルを狙う必要があります。

 

クリケットカウントアップは、クリケットナンバー(15~20・ブル)のみで行うカウントアップです。

 

スタッツ5.1以上を出すには全ラウンド5マーク以上が必要なため、非常に難しいことがわかりますね。

 

スタッツについては以下の記事の中で解説しているので、よくわからない方は参考にしてみてください。

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なお、女子の場合は実技試験は以下のようになっています。

SHOOT OUT 4,500点以上
501(ファットブル) 6ラウンド以内に上がる(2回)
クリケットカウントアップ スタッツ3.5以上(2回)

 

筆記試験

 

JAPANの筆記試験は、SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN プロ規程という、JAPANプロとしてのルールを問われます。

内容としては、パーフェクトの筆記試験よりも簡単と言われています。

 

プロになる費用

JAPANのプロになるために必要な費用をまとめました。

実技試験受験費用 400円~
筆記試験受験費用(会場使用料) 3,000円
登録料 30,000円
選手会費 700円

 

実技試験の費用については、実技試験の際に行うゲームのプレイ料金が計上されています。

 

1ゲームの料金がSHOOT OUTとクリケットカウントアップが各100円、701が200円です。

 

そのため、各項目を1回でクリアできれば400円で実技試験が突破できます。

 

JAPANの実技試験は時間・回数共に無制限のため、必要な料金は人によって異なります。

 

パーフェクト

PERFECT

 

続いて、パーフェクトのプロライセンスについて見ていきましょう。

 

実技試験

JAPANと比較すると簡単とされるパーフェクトの実技試験の男子の場合の内容がこちらです。

501(セパレートブル・ダブルアウト) 8ラウンド以内に上がる(1回)

 

基本的にはS20にひたすら入れ続けていくという内容になります。

 

JAPANの実技試験よりも比較的難易度は低いことがわかりますね。

 

なお、パーフェクトの実技試験は1度の受験で5回までという回数制限があります。

 

女子の場合の試験内容はこちらです。

701(ファットブル・マスターアウト) 10ラウンド以内に上がる(1回)

 

筆記試験

 

パーフェクトの筆記試験は、ダーツの基礎知識に関するテストに加えて作文があります。

そのため、JAPANよりも難易度が高いと言われています。

 

プロになる費用

パーフェクトのプロになるために必要な費用についてまとめました。

実技試験受験料 5,000円
筆記試験受験料 5,000円
登録料(年間費)※登録料はどちらか一方 30,000円
登録料(登録費)※登録料はどちらか一方 10,000円

 

パーフェクトのプロは、登録料が2種類に分かれておりどちらか一方を選択します。

 

まず、年間費30,000円を選択した場合は、パーフェクトの全大会に出場できる権利が得られます。

 

一方、登録費10,000円を選択した場合は、パーフェクトの大会のうち4試合を上限に参加できる権利が得られます。

 

そのため、プロとして大会にどんどん参加したいのか、いくつか選んで参加したいのかによってどちらにするかを決めるといいでしょう。

 

ライセンス取得費用まとめ

JAPAN

実技試験受験費用 400円~
筆記試験受験費用 3,000円
登録料 30,000円
選手会費 700円
合計費用 34,100円~

 

PERFECT

実技試験受験料 5,000円
筆記試験受験料 5,000円
登録料(年間費)※全大会に出場 30,000円
登録料(登録費)※4試合を上限に参加 10,000円
合計 20,000円 or 40,000円

 

ダーツの大会賞金

ダーツ 賞金

 

ダーツの大会に参加した際に獲得できる賞金について見ていきましょう。

 

JAPAN

JAPAN

JAPANは2シーズンに分けて行われており、年間20試合弱が開催されています。

賞金には各トーナメントの賞金である「出演料」年間ランキングに応じてもらえる「契約金」があります。

 

まず、男女ともに参加できるJAPANの出演料がこちらです。

優勝 120万円
準優勝 60万円
3位タイ 30万円
5位タイ 15万円
9位タイ 10万円
17位タイ 1万5千円

 

女性のみ出場できるJAPAN LADIESの出演料はこちらです。

優勝 50万円
準優勝 20万円
3位タイ 8万円
5位タイ 3万円
9位タイ 1万5千円

 

続いて、男女ともに参加できるJAPANの契約金がこちらです。

1位 300万円
2位 250万円
3位 200万円
4位 150万円
5~8位 100万円
9位 90万円
10位 80万円
11位 70万円
12位 60万円
13~16位 50万円
17~24位 15万円
25~32位 10万円
33~48位 5万円
49~100位 3万円

(翌年のライセンス更新料免除)

 

女子のみが参加できるJAPAN LADIESの契約金はこちらです。

1位 150万円
2位 100万円
3位 50万円
4位 40万円
5位 30万円
6位 20万円
7位 15万円
8位 10万円
9~16位 5万円
17~64位 3万円

(翌年のライセンス更新料免除)

 

パーフェクト

PERFECT

 

パーフェクトは大会の規模によってG1とG2のランクに分けられており、年間20試合ほど開催されます。

 

賞金はG1・G2の男女で異なります。

 

また、大会ごとの賞金・年間総合ランキングに応じた賞金に加えて、パーフェクト賞という賞金制度があります。

 

パーフェクト賞は、男子の場合は9ダーツ、女子の場合はブルパーフェクトを達成した際に贈呈されます。

 

G1男子の大会賞金はこちらです。

優勝 120万円
準優勝 48万円
3位タイ 20万円
5位タイ 8万円
9位タイ 4万円
17位タイ 2万円
33位タイ 1万円

 

G2男子の大会賞金はこちらです。

優勝 100万円
準優勝 40万円
3位タイ 16万円
5位タイ 7万円
9位タイ 3万円
17位タイ 1万5千円
33位タイ 1万円

 

G1女子の大会賞金はこちらです。

優勝 60万円
準優勝 24万円
3位タイ 10万円
5位タイ 4万円
9位タイ 2万円

 

G2女子の大会賞金がこちらです。

優勝 50万円
準優勝 20万円
3位タイ 8万円
5位タイ 3万5千円
9位タイ 1万5千円

 

男子の年間総合ランキングの賞金がこちらです。

1位 500万円
2位 250万円
3位 150万円
4位 100万円
5~8位 60万円
9~12位 40万円
13~16位 25万円
17~24位 20万円
25~32位 15万円
33~40位 10万円

 

女子の年間総合ランキングの賞金がこちらです。

1位 200万円
2位 100万円
3位 60万円
4位 40万円
5~8位 25万円
9~12位 15万円
13~20位 10万円

 

パーフェクト賞の賞金がこちらです。

男子決勝ラウンド 30万円
男子予選ラウンド 10万円
女子決勝ラウンド 10万円
女子予選ラウンド 5万円

 

THE WORLD

 

ダーツライブ社が協賛している、アジア中心の世界トーナメントが「THE WORLD」です。

 

年間7回ほど開催される「THE WORLD」と、年間ランキング上位者が出場できる「THE WORLD GRAND FINAL」があります。

 

賞金額の日本円表記は、記事執筆時点でのレートで換算しています。

 

THE WORLDの賞金がこちらです。

優勝 US$12,000(1,312,500円)
準優勝 US$5,000(546,875円)
BEST4 US$2,000(218,750円)
BEST8 US$1,000(109,375円)
BEST16 US$400(43,750円)
BEST32 US$200(21,875円)

 

THE WORLD GRAND FINALの賞金はこちらです。

優勝 US$50,000(5,468,750円)
準優勝 US$20,000(2,187,500円)
BEST4 US$10,000(1,093,750円)
BEST8 US$4,000(437,500円)
BEST16 US$2,000(218,750円)

 

なお、THE WORLDではSHOOT OUTで最高得点を出した選手に「SHOOT OUT賞」として賞金US$300(32,812.5円)が設定されています。

 

ダーツプロの年収

ダーツプロの年収についてですが、まず大前提としてトッププロでなければダーツプロとしての収入だけで生活することは難しいとされています。

 

ダーツプロの収入源は、大きく分けて以下の3つです。

ダーツプロの収入源

  • 大会賞金
  • スポンサー料
  • イベント・レッスン収入

 

上記に挙げた通り、大会の賞金は優勝すれば大きいものの高額賞金を得られる人数は限られています。

 

そんな中で、ダーツメーカーやダーツショップなどをはじめとしたスポンサーとの契約によって得られる契約料が収入の柱の1つになる訳です。

 

また、地方のダーツイベントやダーツ教室・個人のダーツレッスンなどを行って出演料・レッスン料を得るというのも収入源となっています。

 

これに加えて、ダーツバーを経営しているプロもいれば、ダーツショップなどで働いているプロも多くいるなど、ダーツプロとしての収入だけでは生活していないプロが多いのが現状です。

 

そんなダーツプロの年収の平均は、稼げている人で300万円ほどだとされています。

 

いま日本で一番稼いでいるプロの年収

ダーツプロ 年収

 

ダーツプロは稼げないの?と思ったかもしれませんね。

 

しかし、やはりプロスポーツ選手なので、トッププレイヤーの収入を見ると、非常に夢があります。

 

そんなトッププレイヤーの年収を見てみましょう。

 

2019年パーフェクト年間ランキング1位 浅田斉吾プロ

浅田斉吾

浅田 斉吾 選手名鑑

 

2019年にパーフェクトでトップとなった浅田斉吾プロの獲得賞金額は、1.699万円です。

 

この数字はトーナメント・年間総合ランキング・パーフェクト賞の賞金の合計額なので、あくまで年収の一部となっています。

 

浅田 斉吾 使用ダーツ

 

2019年JAPAN年間ランキング1位 大城正樹プロ

大城正樹

大城 正樹 選手名鑑

 

2019年にJAPANで年間ランキング1位を取った大城正樹プロの獲得賞金額は、1,499万5千円です。

 

この金額も、あくまで賞金合計金額なので、実際の年収の一部になります。

 

 

ダーツプロの選手生命

 

ダーツは、ほかのスポーツと比べて非常に選手生命が長いのが特徴です。

趣味で続けるのであれば生涯現役で貫くことも可能ですし、プロとしても非常に長く活躍することが可能です。

例えば、世界で活躍したトッププロのフィル・テイラーは引退年齢が57歳ですし、現役の世界トップレベルであるポール・リムは1954年生まれの67歳になっても一線で活躍しています。

 

まとめ

 

ダーツのプロは、トップレベルになればまさに好きなことで生活できる魅力的な職業です。

プロとして生計を立てるまではいかなくとも、プロライセンスを取得してみたいなと思っている方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください!

 

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